Daiji Kiyozumi|Research Website

一般社団法人生殖制御医学研究所 所長・代表理事

立命館大学 総合科学技術研究機構 客員准教授

※このページは日本語で、非専門家の方向けに構成されています。研究者の方は 英語版ページ もご参照ください。

略歴

淨住 大慈(きよずみ だいじ)

現在の所属・役職:

学歴・経歴:

より詳しい学術的経歴については、researchmap(外部サイト)をご参照ください。

研究内容

ヒトや動物の「生殖」がどのようにコントロールされているのかを研究しています。特に、精子が受精する能力をどのように獲得するのか、その仕組みに注目してきました。

精巣で作られたばかりの精子はまだ受精する能力を持っておらず、体内で一定の過程を経て、はじめて受精する能力を獲得します。この過程の詳細は長らく不明でしたが、私はその仕組みの一端を分子レベルで明らかにしてきました。

こうした研究を通じて、男性の生殖能力がどのように調節されているのかについて、新たな理解が得られつつあります。これらの成果は、将来的に新しい仕組みに基づく男性用避妊薬の開発へとつながることが期待されています。

男性避妊薬の意義については、下記をご覧ください。

主な業績

代表的な論文

メディア掲載

主な受賞歴

より詳細な業績等一覧については、researchmap(外部サイト)をご参照ください。

なぜ「男性用避妊薬」が必要なのか?

現状の方法では応えられないニーズがある

現在、男性の避妊手段はコンドームと精管切除(パイプカット)しかありません。しかし、コンドームは避妊の確実性に課題があり、精管切除は一度行うと元に戻せない手術です。安全で確実、かつ元に戻せる新しい避妊法を求める声が世界中で高まっています。

女性に偏った避妊の負担を是正する

これまで何十年もの間、避妊の多くは女性に負担が偏ってきました。真の意味でのジェンダー平等を実現するためには、男性にも安全で使いやすい避妊手段を提供することが不可欠です。

性別を問わず「避妊に参加できる社会」へ

男性も女性も積極的に避妊に関われるようになれば、家庭や社会におけるパートナーシップがより対等になります。これは、ジェンダー平等の推進にもつながります。

世界の人口バランスと持続可能な未来に貢献する

男性用避妊薬は、出生率の高い国では人口抑制の手段として、出生率の低い国では個人の生殖の自由を支える手段としても機能する可能性があります。それは、持続可能な人口バランスと社会の安定的な発展を支える一助となります。

メディア関係の方へ

生殖に関する研究の社会的理解を深める取り組みとして、大学などからのプレスリリースや研究成果に関連するニュース記事への解説・コメントを承っております。専門的な内容を、一般の方にもわかりやすく伝えることを心がけていますので、取材やコメントのご依頼など、どうぞお気軽にご連絡ください。

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